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記憶の箱舟:または読書の変容 (日本語) 単行本 – 2019/5/14

本・図書館, 読書法, エッセー・随筆 (本), 鶴ヶ谷 真一


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記憶の箱舟:または読書の変容 (日本語) 単行本 – 2019/5/14 - 《記憶と書物を結ぶ糸をたどって》 書物の変遷と読書の変容。さらに両者の織りなす記憶という人間精神の多様ないとなみを、東西の知の歴史に重ね合わせた綺想の文化史。 書物の出現に始まる「読書」という営為と「記憶」という精神の働きの間にはどのような歴史が刻まれてきたのだろうか──本書は西欧の古代・中世、そして日本は江戸・明治を中心に書物のかたちの変遷(特に西欧中世における「索引」の誕生に注目)と、それに伴う読書のかたちの変容(音読から黙読へ)を「記憶」を縦糸とした文化史として跡づける試みである。日本においては、江戸に行われて明治まで続いた「素読」(音読)が文字(漢字)と音を意味以前に記憶として心身にしみこませるメソッドであった消息を明らかにし、ついで庶民による草双紙の読まれ方、書物に向けられた儒者・漢詩人の深い愛、あるいは翻訳小説『あひびき』の文体が読書人に与えた驚き等、読書の変容を豊富な逸話を交えて辿った後、西行が月蝕の歌に詠み込んだと思われるある秘義に迫り、地名に執着した柳田国男と「記憶術」の意外な関連に及ぶ。西欧においては、修道士の読書がいかに瞑想と記憶に結びついていたかを探り、聖書と索引誕生の知られざる関係を解き明かし、さらには魂の探求を続けたアリストテレス、アウグスティヌス、ベルクソンの思索を通じ、あらためて「読書」という経験の深さを読む者の心に呼び起こす。 [目次] はじめに 1 最初の読書体験 2 比類なき記憶のもたらした幸と不幸 3 読書の変容――素読から草双紙を経て近代読者の成立まで 内田百閒と湯川秀樹 素読の意義 貝原益軒『和俗童子訓』 素読の実習課程 講義 会読 江戸人の読書傾向 山東京伝の滑稽本 黄表紙の読み方 大江戸の春と戯作の誕生 仁斎と徂徠による朱子学批判 漢詩の隆盛と詩人の経済的自立 儒者の夢想 漢文学習と外国語の習得 政治小説の出現 近代読者の成立 4 中世ヨーロッパ修道院における読書法 サン・ヴィクトル修道院 読書と瞑想 詩編の学習 記憶の重要性 彩色写本の発する光 歴史の現実と読書 修道士はいつ本を読んだのか 黙読のもたらした読書の変容 5 索引の誕生 索引の効用 索引の由来 巻物から冊子へ 句読点の考案と分かち書き エウセビオスの共観表 索引不要の実例 十二世紀の時代背景 アルファベット順 索引制作の現場 6 記憶術とは何か 夜店の記憶術師 明和の一件とその波紋 明治における反響 シモニデスによる創案 ソクラテスの無関心 アリストテレス「記憶と想起について」 アウグスティヌスの記憶論 詩編百五十編の記憶法 マテオ・リッチの『西国記法』 ベルクソンによる記憶術の定義 7 西行 月の記憶 8 柳田国男 地名の記憶 あとがき 参考文献

記憶の箱舟:または読書の変容 (日本語) 単行本 – 2019/5/14の表紙

de 鶴ヶ谷 真一

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